とある放送のネット同時配信について聴講して勉強してきた!【CEATEC2019】

放送のネット同時配信っていつ始まるの?

令和初のCEATEC2019@幕張メッセに行ってきました。

www.smatechblog.com

お目当ては5GやIoT、AIなど最新技術動向調査。

研究段階を過ぎ、世の中では技術をどう活用するか、というフェーズにきています。特にこの5Gは1つの転換期。

4K8Kも5Gも「マス向け」だけでなく、「ビジ向け」として社会全体が大きく変わろうとしています。

例えば、SONYが4Kで医療系に力を入れていたり、各社5GやIoT、AIなどをキーワードにソリューションを数多く提案。

そんな中、『放送技術進展とネット時代の放送事業の行方』というカンファレンスに参加してきました。

放送技術進展とネット時代の放送事業の行方

放送法が改正され、NHKによるネット同時配信が本決まりとなった。民放のTverにNHK番組も提供を開始された。在京キー局のみならず、大阪なども動画配信に取り組んでいる。一方、“テレビ離れ”がいわれ、ネットフリックスやアマゾンプライムなどの動画配信の隆盛もある。このような状況を俯瞰し、ネット同時送信が放送にどのような影響を与えるかを考えていきたい。

放送サイドと通信サイド、どちらかというと放送サイドのお話でしたが、ネット『同時』配信はなかなかややこしい問題がありました。

放送と通信が再び交差するとき、物語は始まる――!!

ネット同時配信はいつ、誰がしたいのか?

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http://www.soumu.go.jp/main_content/000629782.pdf

NHKがネット同時配信を推し進めようとしています。

2019年度内にはネットでの「常時」同時配信が開始予定です。

放送をテレビだけでなくスマホやタブレットで見れるようにする。それがネットの「常時」同時配信

一方で、観たいときに観るのがオンデマンド配信。または「見逃し配信」です。

「若者のテレビ離れ」がよく言われていますが、講演者の先生のお言葉を借りるなら、NHKは「放送」ではなく「メディア」になろうとしています。

メディア?

放送という枠組みを超えて「ネットでもなんでも媒体問わずコンテンツを届ける」という意味なのだと個人的に理解しました。

「放送」とはブロードキャスティングなので、広くあまねく届けなくてはいけません。

それを「電波」ではなく「ネット」でもいいでしょ?というのが今回のネット同時配信

ただ、あくまでも「放送の補完」としての位置づけです。

https://www.nhk.or.jp/pr/keiei/kento/toshin/pdf/01siryou.pdf

このネット同時配信は2020年の東京オリンピックでの実施を目指していますが、段階的なサービス開始を検討してます。

若者はネット同時配信を求めているか?

若者はネット同時配信を求めているのでしょうか?

答えはおそらくNoでしょうね。

SNSで交流したり娯楽が多くなったのも若者のテレビ離れの要因ですよね。

わたしが学生の頃(10数年前)はニコニコ動画全盛期。

動画をネットで見ながらわいわいしていました。

ちょうど涼宮ハルヒが流行ってました。

今もその傾向は変わらず、見たいときに観る!という趣向ですよね。

放送と『同時』に観るならスポーツ中継など生放送は需要があるかも。

NHKのニュースがスマホでみれたら便利かな。

民放はネット同時配信したいのか?

民放はネット同時配信にどう対応しているのか。

TVerやFODなど各民放はネット配信でドラマなど見逃し配信を行っています。

ただし、「同時」配信にはメリットがあまりないんですよね。

コンテンツにも同時配信の向き・不向きがあるんです。

そして、著作権の関係がけっこうややこしくて。

テレビ放送では権利が整理できているものが、それをネットで配信するとなると権利をもう一度整理する必要があるんですって。

ラジオはどうなのか?

ラジオのネット配信と言えば、radiko。

ラジコはスマホアプリでラジオが聴けますよね。

タイムフリーだったり、エリアフリーだったり。

radiko.jp

けっこう重宝しています。

災害の場合、テレビよりもラジオの方が望まれる場合もありますよね。

プレミアム会員(月額350円)に加入すると、居住区以外の日本全国の番組が聴けるようになります。

エリアフリーが有料なのがちょっと難点?

同時配信は誰が求めているのか?

というわけで、ネット同時配信は若者のテレビ離れを抑止できるかというと疑問が残りますが、いちユーザーの視点で見てみると、リアルタイムにすぐニュースがいつでもどこでも観れるようになるなら便利かもしれませんね。

正しい情報をいちはやく得たいもの。

それが常時同時配信に求められるものかも。

世の中、便利になるといいけど、技術的な問題というよりは、色々な放送サイドの問題があるんだということを学べた良い時間でした。

放送と通信が再び交差するとき、物語は始まる――!!

どうかハイブリッドキャスト(放送と通信の融合)も流行りますように!